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28
Dec

ポリフェノールが豊富な食事が健康にいいとされる証拠は?

ポリフェノールが豊富な食事が健康にいいとされる証拠は? 健康的な食品に含まれる自然植物由来のファイトケミカルであるポリフェノールが豊富な食事は認知症、高コレステロール、関節炎、心臓病、肌の老化、黄斑変性症などの慢性疾患のリスクをさげるとされています[Denny, Elments, Karppi, Rezai-Zadeh, Porrini] きちんと運営された集団研究では、定期的な摂取が乳がん[Hu]、すい臓がん[Banim]、食道がん[Sun]、卵巣がん[Wu, Tung]、前立腺がん[Giovannucci, Chaoyang, Joseph]、皮膚がん[Heinen]など多くのがんのリスクを下げるとしています。 ポリフェノールの抗がん効果はがんと診断された後でも有効です。乳がんの生存者でポリフェノールが多く含まれた果物、野菜、ダイズや緑茶を摂っていた人達は再発率が低いことがわかっています[Pierce, Buck, Boyapati, Ogunleye]。 皮膚がん患者で葉物野菜やブロッコリーを多く摂取した人は新しいがんの形成率が低かった例もあります[Heinen]。ポリフェノールが豊富な食事を含めた健康的なライフスタイルが無痛性前立腺がんのPSA進行の速度を抑えることにつながっています[Ornish]。 毎日のサプリメントで食生活を後押しすることががんのリスクやがんの進行を抑えるという証拠はありますか? 食品サプリメントは二つのカテゴリーに分けることができます。食品から化学物質をエキスにし濃縮して錠剤にしたものと、選りすぐりの自然食品そのものを濃縮したものです。 抽出した化学物質を含むサプリメント 多くのサプリメントがこのカテゴリーにあたり、ビタミンやミネラルが含まれており、リコピン、ノコギリヤシ、ゲニステインなどの抽出ポリフェノールが含まれているものもあります。 ビタミンやミネラル不足の食事が、がんのリスクや再発率に大きな影響を与えるデータがあるにも係らず[Chaoyang, Reichman, Leitzmann, Rock, Shenk]、多くの研究はビタミンやミネラルのサプリメントは効果がない、もしくはがんのリスクを若干上げるとしています。 最も注意すべきなのはSELECTの研究でビタミンEとセレンのサプリメントを摂取後に前立腺がんの発生率が上がった[Klein]、CARETとATBCの研究でαトコフェロールとベータカロチンの両方にがんのリスクが上がり[Ebbing, Figueiredo]、スカンジナビアの二つの研究でビタミンBのサプリメントでがんのリスクが上がり[Ebbing, Figueiredo]、Health Professional Studyでは亜鉛を一日100mg摂取したことにより進行性前立腺がんのリスクがあがるなどの報告がなされていることです。 小規模なランダム比較試験においてはゲニステイン、ダイゼインやその他イソフラボンを含む錠剤を摂取した前立腺がんの患者のPSAには何の効果もありませんでした[Shröder]。 大規模なノコギリヤシやゲニステインの研究では前立腺がんや良性前立腺肥大症に対し効果はなかったと自己評価しています[Brasky, Brent, Spentzos]。 同じように当初の意気込みに反して、リコピンのコホート研究[Giovannucci]では男性に対する二つの新しいランダム比較試験においてはプラセボとの間での差はなく[Barber, Clark]、女性に対する研究においても定期的に摂取しても乳がんのリスクを下げる効果はないことが認められています[Hu]。 アスコルビン酸、ビタミンE、ベータカロチン、セレンと亜鉛がプラセボと比較して前立腺がんのリスクを下げるという効果があることを報告しているSU.VI.MAXの研究[Hercberg]もひとつありましたが、著者たちは対象がフランス人の男性グループであり微量栄養素のベースラインが低いためではないかと仮定しています[Myer]。 オーストラリアの研究は、ベータカロチンとビタミンEをサプリメントの形で摂取した人は新しい皮膚がんの形成率が高くなり、ポリフェノールの少ない食生活もまたリスクを上げることを示しています[Heinen]。 このU字型の分布はEPICの研究でも報告されており、葉酸不足の食生活の人と葉酸を最も多くサプリメントで摂取している人の両方ががんのリスクが高い結果となりました[Chuang]。 この現象により英国国立がん研究所などの団体は即座に長期にわたりビタミンやミネラルのサプリメントを服用することは明らかに不足している場合を除き薦められない、今後の研究は微量栄養素の詳しいテストを含むべきだとのコメントを発表するに至りました[Cancernet-UK]。 Whole food supplements自然食品サプリメント ポリフェノールが豊富な食品サプリメントの介入試験により化学物質の微量栄養素を抽出するよりも自然食品を濃縮するほうがポリフェノールの日常的摂取を後押しする、より簡単な方法という考えが一般的となっています。 しかし、これらの研究は数が少なく、規模も小さいことが多く、さらに非ランダムで複数重なりあう介在要素が分析を困難なものにしています[Posadzki]。 . このように不利益な研究もありますが、興味深いデータも新しくでてきています。ビタミンとライフスタイル(VITAL)の大規模なコホート研究ではグレープシードエキスと前立腺がんリスクの低下に関連があることが発見されました[Brasky]。 . 前立腺がんのアメリカ人男性を対象にした小規模研究では、お茶のエキスとがんの進行を促す要素の大幅な削減とPSAに対する効果的な影響に関連があることがわかりました[McLarty]。 前立腺がんステージ2期の男性がザクロジュースを定期的に摂取することでPSAの倍加時間はあきらかに延び、酸化ストレスマーカーは向上したという研究があります[Pantuck]。 .またアメリカとイタリアのステージ2期の研究でザクロの種のエキスを摂っていた男性のPSAにも同じような効果が現れています[Carducci, Paller]。 ポリフェノールが豊富なサプリメントの効果に対する見込みはありますが、明らかなのはすべてのポリフェノールに抗がん作用があるわけではなく、抗がん作用があるものにしても組合せやどのような人が摂取するかによって違った効果があるということです[Parada, Greenhall, Moysich, Porrini]。 最も規模が大きく確かな評価をおこなっているのはPomi-Tの研究です。この二重盲検無作為試験は200人の進行性前立腺がんの男性を対象としたものです。PSAの上昇率には63%の差があり、食品サプリメント部門では多くの男性が監視療法のままですみました。[Thomas ASCO 2013]。     References

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